科研費研究

研究課題 デスティネーション経験価値マーケティングの理論と手法の構築
研究課題番号 18K11837
研究種目 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
研究期間 2018年4月 – 2023年3月
リンク先 KAKEN
研究機関 北海道大学
研究代表者 北村 倫夫 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 特任教授
研究キーワード デスティネーションマーケティング / 経験価値マーケティング / ツーリスト経験価値 / ツーリズムマーケティング / DMOマーケティング / 地域マーケティング / DMO / 観光マーケティング / サービスマーケティング / 地域ブランディング
研究成果の概要 本研究では、デスティネーション(観光地域)における経験価値マーケティングの理論と手法の新標準モデルを構築した。具体的には、デスティネーションにおいて実行すべきマーケティング・マネジメントの汎用的フレームワークを構築した。また、経験価値マーケティングの中核理論として、「ツーリスト経験価値の公理(試論)」(五つの公理)およびツーリストの「体験」と「価値意識」の網羅的カテゴリー体系を構築した。さらに、中核理論を用いたケーススタディとして、北海道旅行者の経験価値に関するネット質問票調査を行ない、北海道全域における「ツーリスト経験価値」の実態構造を解明した。
研究成果の学術的・
社会的意義
学術的意義は、いかなるデスティネーションにも応用可能なマーケティングの汎用的なフレームワークを構築したこと、中核となる「ツーリスト経験価値マーケティング」の理論と手法をツーリストの「エクスペリエンス(体験・経験)」と生起する「価値意識(ポジティブ感情)」の関係を基礎として構築したこと、ネット質問票調査によるオリジナルデータを用いてツーリスト経験価値の実態構造を解明(ケーススタディ)したことなどである。一方、社会的意義は、観光地域の発展に不可欠とされているマーケティング活動の実行に際して準拠すべき、科学的かつ標準的なマーケティングの理論と手法のモデルを提供できたことである。